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旅行二日目の朝。 名古屋の市場へ。

今回の旅 あまりに盛りだくさんで なんと まだ ご紹介したのは 一日分だったなんて 笑。
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朝5時に集合。 市場は 名古屋の中心部から ほどない距離で。

通常市場って 大きな建物の中に せり場もあり、仲卸さんもあり、ひとつにまとまっているところがほとんどなのではないかと 思いますが、この名古屋の市場は 普通の道の両脇に 市場も 仲卸さんも 乱立している といった具合。



アジアな感じ?(行ったことないけど 笑) なんか こう 独特の人間味のある活気を感じました。



瀬戸さんのりんどうも発見!
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そして 長野の片桐さんのお近くの クレマチスの産地さんのお花も!

本当は 今回 伺いたかった産地さんですが ご本人が出張中で 叶わず。



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この小さな ベル状のクレマチス 大好き!!
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いつか ぜひ 伺いたいです。。。♡



この市場は トップの写真のように 産地さんが 直接持ち込みで その場で 販売しているものもあり、普段みない感じのものもあって おもしろい。。。!
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観葉植物の切り葉。
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こういうところ 近くにあったら 楽しいだろうな~

今回は 旅の途中で 仕入れるモードじゃなかったので 第三者的な気分でしたが

これ 仕入れるつもりだったら 相当 テンション高く 多分 買いすぎると思う♪



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さて 市場を 後にして 次は 渥美半島へ。
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カノシェでも 年中 お世話になっている マム王子こと 藤目さんのいらっしゃる ジャパンフラワードリーム。マムの産地さんです。



少し前に お友達花屋さんに「サワコさん、マム王子押しすぎ~ どんだけ~? 笑」と 言われました 笑。


でもね お客様にもお話しやすいんですよ。これが 王子マムですよ。愛知の産地さんで 全国とびまわって がんばっているんですよ~。ほら こんなポスターも♪と。ほら 王子でしょ♪と。
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カノシェの マム消費量が増えたのは あきらかに 藤目さんとの出会いが きっかけだし。
洋花とあわせやすいマムは 本当に重宝しています。

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そんな王子の圃場は 行ってみてびっくり。一言でいえば「ハイテク」。

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オランダのシステム 設備を取り入れ、オートメーション化された圃場

日本に4台しかない機械も入っていたり。



大型冷蔵庫・温筒管・ラック式カーテン・頭上潅水・高圧ナトリウムランプ・リフティング式金網ネット・自動消毒機・ベルトコンベア式収穫機・換気扇など びしっとした 設備が整えられています。




これは 苗を植えるためのパオパオ。 
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こうやって でてきた苗床に
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挿し穂のマムたちが 植えられます。
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根っこが もうでてきています。発根するまでは 15日が目安だそうです。
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その後 湿気を保ち。
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育ってゆきます。
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マムは 8割方の生産者さんが 挿し穂を 土に直接植えるのだと。そうすると 挿して 出荷まで4ヶ月かかるそうなのですが、
この挿し床を使うことによって 圃場に植えてから 3ヶ月半で出荷できるため 2週間の短縮。
これが 年間で考えると 2ヶ月分 効率が よくなる計算です。



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白いパイプは 温筒管といって ハウス内をあたたかくしてくれます。

内に張り巡らされた管の中に温水を循環させることで全ての室内の温度を一定に保つことができて 温度むらなく常時一定の温度を保持できるのだそうです。つまり 通常は 風による温度管理ですが、水による温度管理 なのです。

また ハウス自体の高さもハウス 背が高いほど 温度が高くもならず低くもならず 安定するのだそう。



お水やりも 自動灌水ですが これは山からの水を サンドフィルターをかけて 流しているそうです。



そして 見学している間に 頭上で 音がする、、と 思う間もなく 黒い幕が、、朝9時25分。
そうこれは 指定した時間で天井に黒い幕がでてきて ハウス中を覆います。

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マムは短日植物なので 日照時間を調整するための設備なのです。



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そして その後収穫のとき。

マムを 採花するときは長い棒の先にかまがついたようなもので カットするので しゃがみこまなくても よいのだそうです。



また 本当に 工場みたいな仕組みなのは 収穫するベルトコンベア。
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ハウスはとても 広くて 端から端まで 走ったら 息切れするくらい。なんですが、その部屋の奥までベルトを伸ばし、収穫したマムを5本1セットでベルトに乗せ、手前の機械本体まで運び、センサーで感知されたマムの下葉を取り、90cmでカットされてでてくるんですって!


それを10本に合せてスリーブに入れるという。。



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農業に 花卉生産にたずさわるひと 現実として どんどん 減ってきています。
そして 日本の年齢構成からしても どんどん 働き手の割合は 減っていきます。


こだわりの美しい花を 少しずつ作ってくださる生産者さんも いてほしいし

けれど やっぱり 絶対的な量は 必要なんです。



物日 といわれる お花の需要期に 花の出荷が 需要量に全く足りなかったら、お花屋さんにいっても 花は売り切れました だったら。

やはり 欲しいと 思ってくれるひとたちがいる量を 提供できる ということは

とても大切なこと。



藤目さんのところでは たとえば 上記のナトリウムランプで日照の足りない部分を 補うことによって 開花を促進調整する。

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以下 ジャパンフラワードリームさんのサイトより。

常施設のハウス利用率は60%(坪150本)程ですが、このシステムでのハウス利用率は90%(坪230本)を超え、定植の際も専用の台車を効率良く使い、3万本を4時間程(4人)で定植できます



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これだけ オートメーション化しながらも 実は 効率的ではないことも あえて 選択されています。

それは 多品種を手がける ということ。



なるべく同じ品種だけを多く生産した方が 育てるのも 採花するのも 効率的。

けれど こちらでは かなり多品種を 同じハウス内で 育てています。



理由は おっしゃっていなかったけれど 勝手に思うに 市場 お花屋さんの要望を汲んだ上での展開なのだと思います。

だからこそ 通常だと 1箱 同じ種類を 50本 といったところを 4種類ミックスで40本一箱での出荷もされ、みなさんに重宝されているのだと思います。



カノシェも 同じ種類のマムを 40本 50本は なかなか すぐには 使いきれません。

なるべく 鮮度よく お客様にお渡ししていきたいので こまめに仕入れをしたい。

そんなとき 10本ずつ 多品種で 対応してくださるのは とても 助かっています。

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藤目さんは お父様と弟さんは 生産を 藤目さんご本人は 品種の選定や マーケティング活動に専念しています。 そして 自らをモデルにしたポスター。



多分 最初の頃は え? とか いくら イケメンだからって それどうよ?とか 言われたりしたんじゃないのかしら? でも いいと思うんです。



特に 今迄  そのものに 興味のないひとたちに 何か 印象に残ってもらうこと すごく大事だと思うんです。 カノシェの マムの展示会にいらしたひととかも 素敵!と思ったマムの品種名は覚えられなくても 多分 花の世界には 王子 がいる ってことは 記憶に残ると思うんです。
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さて そして 産地巡りは 同じ 愛知県田原市の ローズマート青山さんへ。

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タオル王子(笑)こと ダイヤモンドリリーの横山さんと こちらの 青山さん、同じ年。仲良しなようで お話も はずんでいました。
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前回ご紹介した ロックウールの圃場。まだ 小さな苗たちです。
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青山さんのところでは 香りのあるもの 花姿にニュアンスのあるもの ご縁のある花屋さんが求めている品種を中心に 品種を選択されています。


選択している品種は 茎が細かったり 丈がのびなかったりする品種が多いそうです。
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多く出荷されている品種の薔薇は 産地さん自体の市場評価もありますが、
多くが 長さ で 市場価格が左右されます。

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一方 こうした 色々な長さが 採れない薔薇 というのは
品種指定で あの薔薇が欲しい! という花屋さんに 長さ云々でなく 指名買いをされることが 佳き道なのだと思います。

特に ウエディング関係での ご指名が多そうな薔薇たちです♪



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こちらのルージュリアンは 香りはないのですが、つぼみで切ってからも きれいに開く薔薇だそうです。
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最近 自己主張しすぎない薔薇が いいんじゃないかな思うと おっしゃっていました。

アレンジや 花束にしたときにも 他の花と 馴染みやすい薔薇 ということなのかな と思います。
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 自己主張する それだけで 存在感のある薔薇

 他の花とも馴染みやすい優しい薔薇



そのどちらも 花屋にとっては 必要です。



あと こちらの青山さんのところでは 挿し木を繰り返すこと 品種改良を繰り返すことで 薔薇の性質そのものが 弱くなることがある という専門的な話を 生産者さん同志で されていました。


私は 詳しくは わからなかったけれど ワンちゃんとかの 世界も 同じなのだと思います。
人間の好みにあわせて 改良されたことにより 足が弱くなったり 腰が弱くなったりする犬種 ありますよね。



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そして 続いては 同じく マムの産地さんで 渡会さん

(すみません! 渡会さんのページから 写真2枚 お借りしました!!)
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事前に 花屋さんの雨宮さんから 渡会さんのマムは すごいよ~♪きれいだよ~♪ と 伺っていました。 都内ですと 世田谷市場のみの出荷だそうで カノシェでは なかなか 会うことはできなさそうで ざんねんなのですが、、
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たしかに!!
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びしーーーーーー!と オーラのある マムたちが 気持ちよさそうに しっかりと 立っていました!


葉っぱも美しい!! 
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1本でも 存在感のあるマムなので 夏の間 うちの仏壇 2本くらいしか入らないのよ~と おっしゃるお客様なら  この渡会さんのマム1本で いいと 思います。

しかも 必ず 日持ちするオーラがもりもりなので、うち すぐかれちゃうの という方に ぜひ!
と思いました。



(注!) ただし!ちょっと話それるけど、しかしながら すぐかれちゃう って 思うこと自体が まず イケマセン。

 お花には 良好な環境においてあげることは 一番ですが プレッシャーをあたえず

 長持ちするね~♪ って 適度に 思って接することが 長持ちの秘訣な気がしています。



 かれちゃう かれちゃうって 思われたら 誰だって かれかけます。。^^;
 楽にさせてあげてください♪ と 私個人的には 思っています。




話戻りまして 渡会さんのマム、お供え用のアレンジにいれても びしっときまりますね~♪


薔薇のところのお話でいえば 渡会さんのマムは 主張のないマムではなく 存在感のあるマム だと思います。



そして え?? っと 思ったのは 下葉が 圃場で取り除かれていること。

これは なぜかは 想像におまかせします♪ と おっしゃっていましたが、 なんかね マム 気持ちよさそうでしたよ。 風通しよくて。 夏にぴちぴちのジーンズ とかじゃなくて さらっとしたスカートで みたいな感じ。


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渡会さんのところでは 等級がたとえ下がっても(マムの長さ自体が過分に 長くならなくても)
日持ちするものを 目指していると。


チッソというのは 栄養ですが それをあげすぎて 植物のカラダの中に 多く残っていると 葉が黄色くなったり 老化が 進むのだそうです。



茎が必要以上に太いのも 栄養のあげ過ぎで かえって 水揚げも わるくなるんですって。
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つまりは メタボだよ って ことだそうです^^;(耳いたい。。)



渡会さんのところは 海岸にもほど近く 近くは 砂地!

ここには もうすぐ キャベツが一面に育ち始めるのだそうです。

冬は 乾燥して寒く 巻きがしっかりした 美味しいキャベツができるんですって。

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海に近いとはいっても お水は 豊川の水。 2メートルも 掘れば 水がでてくるのだそうです。


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今回ご紹介した 渥美地方で 実は 来年2月に とってもおもしろそうなイベントが開催されます! 初めての 試みだそうなのですが、お花の産地さんが いくつもあわさっての 花のイベント!
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まず お花の温室(産地さんの圃場)を廻るツアーあり!

フラワーマーケット(直売)あり!

お花を使ってのアレンジ体験や ギャザリング体験もできます!

花とコラボした 特産品や グルメ スイーツ、雑貨などのマルシェあり!



かなり 楽しそうで しかも 花の仕事に従事していない 一般のお客様ウェルカム!なのです!


楽しそうでしょ~!!!!!
私 必ず 行きます! みなさんも 一緒に行きませんか?一泊二日だね♪
また 近くなったら ご案内しますが 生徒さんとかとも 行きたいし このブログを読んでくださっている お花好きのあなたも ご一緒に♪



ぜひぜひ 行ってみましょう!!









さて 産地さん情報は これにて ひとまず おしまい。

次回は 大阪の市場や 訪ねたお花屋さん 観光などを ご紹介しますね♪






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