(お話と関係なく、生徒さんのせきねさんの作品。秋、ですね、、)
少し前に、前スタッフFURUYAさんと働いた時、ふと思い出したことがあります。
ダイアリーで、書いたこと、あったかも?
『くまのプーさんブーケ物語』
だいぶ前のことですが、ある時『すごくプーさんが好きな大人の女性にあげるので、プーさんぽい花束でお願いします』と言うオーダーが入りました。
そのオーダーを作ってくれたのは、FURUYAさん。
他の仕事をしながら、彼女がどんな花をあわせるのか、ちらちらみていました。
まず、ややオレンジのはいった黄色のガーベラを(うん、うん、私も選ぶな)。
次に、吾亦紅。
え、吾亦紅?それはちょっと、、、?私の中で吾亦紅は、秋の野花。どちらかというと、侘びさびの世界に合うもので、洋風でかわいいイメージのプーさんには、結びつかなかったのです。
でも、彼女のこと、何か、思惑があるのだろうと、ぐっとガマン。何も言わずにいました。
(菊も今、きれい。大輪はオペラ)
出来上がりは、少し大人っぽさもあるかわいらしいブーケ。いい感じでした。
それでも、どこかに、吾亦紅へのひっかかりを感じていると、いけ込みから帰ってきたTOMOちゃんが、わーかわいいですね、吾亦紅が、ハチさんみたい!と。
そうなのー、蜂なの~、わかった~?とFURUYAさん。
そこで、私は、自分の胸のうちを白状したわけですが、その後、花束をとりにいらしたお客様には、FURUYAさんの思惑をお伝えしてお渡ししました。
それから、半年以上たって、またその時のお客様がお見えになりました。
『以前こちらで、くまのプーさんのイメージのブーケを作っていただいたんですが、渡した相手も、伝える前から、蜂さんだー!と喜んでいましたし、その場にいたメンバーにも大評判で、今回その中にいたメンバーに花をあげるのですが、みんなから、ぜひあの花屋さんでと』
(実ものがしっくりくる季節ね)
『くまのプーさん』と言われて、心の中に浮かび上がるもの。
ふだん、どれだけアンテナをたくさん立てているか。
自分の中に、情報がなければ、何も生み出せない。
つまりは、どれだけの『ひきだし』をもっていて、その中に何がはいっているのか。
そして、その『ひきだし』と『ひきだし』を、結びつけられるチカラ。
~アイデアが豊富であるというのは、変換能力にほかならない~という齋藤孝さんの言葉にうなづく。
その上、大事なのは、固定概念にとらわれていないか。ということ。
吾亦紅は、洋風には使えない?
いつのまにか、自分で世界を限定していない?
そのままで、本当に美しい花たち。
きれいな花合わせ、束ねる技術。
でもそこに、その上、何か、嬉しい意味が含められたら、それは、もっと心に残る花になる。
そんなプラスができる花屋でありたい、そう思います。
最後は、タムちゃん作、二次会の受付のお花。
お客様のご要望で、二つの小さなアレンジそれぞれを、新郎新婦にみたててほしいと。
チュール、パール、羽、は使ってほしいと。どう使うかは、制作者次第♪
チュールをベール風にしたとこが、私はぐっときました。
かわいくできて、お客様も、わあ♪と喜んで下さいました。
今日から、世の中は、三連休ね。電車の中も家族連れが目立ったわ。お天気もよくて、お出かけ日和ね。
カノシェでも、秋気分、味わえるわよ。地元にいる方は、寄ってってね~♪
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